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自然体

100503香嵐渓2_convert_20100507035202


 唄を忘れたカナリアならぬ、春を忘れた今年の4月。上手く育つことができなくなったイチゴやトマトやキャベツたちがテレビの画面で紹介されていた。農作物はこんなにも自然のリズムと共存している。いいなあと、妙に羨ましくなった私。
 あたりまえながら、自然のリズムの中で私も生まれて生きているのに、自然に逆らう生活や日常を選択していることもいっぱいだ。春を忘れた4月に遭遇した時くらい、咲きっぱなしの桜みたいにそんままぼんやりしていたり、咲きたいけど咲くわけにはいかないぞ!と、気温の上昇をじっと待つツツジみたいに衣替えはしない信念を貫いたり、私も自然の一部であることを味わいつくせる自然体を纏えたなら、もっと真実に忠実で不必要なことごとに時間を浪費したりしないで済むような気がする。
 
 
 ゴールデンウィークは名古屋へ行った。不自由ながら名古屋に独りで暮らす義母こそ、その美しい自然体で私をまるごと魅了する女性だ。84年の人生の印象的な時代時代の一コマずつを、まるで映画を見るように語ってくださり私の興味をそそるのだ。大正の終わりから昭和、平成と生きてきた純粋熱血な少女がそのままそこにいて、どの時代のどの出来事もまるでグリンゲイブルズの赤毛のアンが白髪になったかと見紛うくらいに鮮明な物語が展開されると、情感豊かで楽しい時間に酔っている私・・・。

 あるがままでいいですよ。今日一日ただただ丁寧に取り組んで過ごせれば、それですべて感謝です。びっくりしたこと、こわかったこと、うれしかったこと、しんぱいだったこと、どれもみんな本当にありがたいことだったね。と言いながら、ゴリラの生態について読みふけっている義母。「ゴリラには学ぶねえ。」とおっしゃって、しばしゴリラの話題。次はハト、次はメダカ、、、。面白くてもっと一緒にいたくなる。
 
 25年前、60歳を前にして運転免許をとった義母が、亡き義父とドライブで出かけたという香嵐渓(豊田市)へ行くことができた。紅葉の名所だという渓谷を車椅子を押しながら歩き、眩しい新緑でむせるような森林浴に白髪のアンちゃんも心地よい疲れ。どれほど振りの観光だったろう。春を浴びて、また生命の緑を濃くしてほしい。天真爛漫で素直な美しい感性をもっともっと分けてほしいから、私はぴょんぴょん喜んでアンちゃんに会いに行こう。

 そうして義母は、紅葉や檜が真っ直ぐ伸びる空を見上げて、ここでもまた感謝していた。感謝して喜んで、帰りの車でぐっすり眠る。
 こういう自然体を、私ももっと義母からもらって、自然の一部になっていこう。
 

コメント

[C147] うさぎ

「ぴょんぴょん喜んでアンちゃんに会いに行こう」
を読みながら・・・よしみうさぎ?な感じ。
止まっては、鼻をフムフムさせて香り・味わい・耳を澄ませぴょんぴょん気になるところへ飛んでいくフムフム深く深く抱きしめて。
よしみさんにはそんな感性・キャラクターを感じる。だから「う・さ・ぎ」
アンさんはきっとユーモアたっぷりなお人柄?では・・・「自然体」心に響きます。

[C148] Re: うさぎ

はいはい~。ぴょんぴょんうさぎです!
止まっては、鼻をフムフム、においを嗅ぎ嗅ぎ、、シュコシュコシュコっと口とほっぺで食べる食べる、、そしてぴょんぴょん面白そうなところへ・・・。
わあっ!これ、わたしのこと?
たしかに。
だから、白髪のアンちゃんに言われました。
「運転してきたなんて聞かなければよかった。帰りの車は絶対に運転しないように。いいね?」だって。

  • 2010-05-09 01:05
  • yoshiring
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市原よしみ

Author:市原よしみ
音楽家、作詞家
うた・・うたいます。
ことば・・書きます。
ゆめ・・描きます。
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いろ・・しあわせですす。
こども・・あこがれです。
かみさま・・すべてです。
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