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外の風

肋骨と腰椎の圧迫骨折から2ヶ月。
ベッド上で安静を保ちながら室内だけで過ごした母を連れて、久しぶりのちょっと遠出の通院。
「ふたり主治医」の制度が当たり前になってきたことはありがたいけど、新たな疾患が出るたびに情報提供書が必要になる往復はなんとも不自由。同じ病院間ならその都度の紹介状提供申請は、なかなかな手間と時間だ。なんとかならないのか…。
通院に関わる家族の負担は、本当に大変なもの。
母を含めて疾患の多い高齢者の通院や治療の方法は、今後もっと煩雑で融通性のない事務手続きから解放されたオープンな通気性のよいものになってほしい。

いつも待ち時間2~3時間。
不自由な高齢者でいっぱいの待合室は、疲労感でどんより。病院問題は本当に難しい。
待つ間、子供連れなら絵本がお供というところ。今日のお供は料理本(秋の美味しいレシピ)。1ページ1ページあーでもないこーでもない、と好き嫌い連発トークで長い待合時間も痛みを忘れる効果大で、母もなんとか持ちこたえることができました!

会計後は、病院内のレストランで大望の外食。
母、迷わずプライドポテトのメニューを注文。夢にまで見た揚げたてのポテト。これが今は一番のご馳走みたい。
珍しく温かいココアなんか飲んで、やっぱり外の風は元気になる力をくれるよね。たとえ待ち時間多くても。
病院にも人にも、風が必要。
よく通る外の風。
内にこもっていないで、風を通さなきゃ。
ホームに戻ってベッドに横になるなり、寝息を立てて寝入った姿はもうすっかり子供です。
朝車椅子に座ってから6時間。
母よ、今日はよくがんばったね。
母の足

しばらく寝たきりですっかり細くなりました。
母の足。
血流が悪く足先まで血液が行き渡らないため、足指が様々な感染症で炎症が絶えません。
ホームの看護師さんが毎日足浴と手当てをしてくださることに感謝です。
でも、治る力は血液が終始循環している内側の血流によるそうです。外からの手当てではもはや足りないとお医者さまからご指摘いただき、行った時には膝から下だけでもマッサージをするようにしています。
血液が身体の隅々にまで行き渡ってこそ生きている私たちのカラダ。
なんでもないことだけど、血液が全身を巡ってくれていてなんとありがたいことだろう。
神様の創られた精密なこの身体の成り立ちを思います。
先日は、友人がアロマオイルを持参して丁寧にマッサージしてくれました。
「気持ちいい気持ちいい…」と連発して、心地よい香りに包まれた部屋で喜ぶ母でした。
イルカちゃん、ありがとう!
私もアロマオイル買いました!