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美しいものを感じる時間を

9月末から不調だった激しい咳を伴った喉やら器官は、どうやら完全に喘息の仕業でした。
風邪かと思って、しっかり食べて動いていれば吹き飛ばせる!とかなんとか、最近の自分の免疫力低下には目もくれず毎日歌ってしゃべって踊ってを繰り返していたら、とうとう声は出なくなり、それでも頼み込んで鍼治療で乗り切りながらの無理はやはりたたってしまいました。結局皆さんに迷惑をかける結果になりました・・・。
お仕事させていただいている各方面のみなさま、たいへん申し訳ありません!
11月いっぱいは筆談しながら自宅静養で大人しく喘息治療に励みます。
色々な先生に診ていただき、声帯への影響は思ったほどひどくなく軽症でしたが、喘息が・・・。
呼吸がとにかく苦しいことと、浅くしか吸い込めない、というのかしっかり吐き出せない。その上で歌を歌ったりは相当な喉への負担になるようでした。その繰り返しで喉はひどい炎症状態。
これくらい声が出ないのですから、本当に喉も身動きとれない!!と私に訴えていたでしょうに。
年内は、声を出す仕事と運動を伴う仕事は出来る限り控えて、静かに過ごすことにしました。
反省と自己嫌悪と、声の出ない現実の中、あれこれ自分への苦言だらけで落ち込んだ日々を過ごしましたが、この年末は、50代に突入した今年の自分の象徴的な送り方になったと感じています。
いくつになっても学べず、自分の欲求のままに突き進むこの性格と思い込みと自己過信・・・。何度体を壊しても体調管理のできない思い上がった性格に、まったくつける薬もかぶせる蓋も何もなし。
と、がっかりしながらも、声を出すことがどれだけ明るい気持ちを生むことかを、こうしてまた知らされています。
今年は、昨年末からの膝の故障で、年明け早々痛みで歩けずどこへも出かけられないお正月を過ごしました。
3月に父を天へ見送り、悲しみと向き合う時間をつくるまいとするかのような忙しい日々を過ごし、母の介護の本格化にどう対応しようかとそればかり考える毎日の中で、仕事に追われて大したことはできず、できない自分にストレスを覚える日々の繰り返し。
そして夏には、こともあろうに帯状疱疹になり、治ったと思ったらなんと熱中症に!
よっぽど体力が低下していたのか、免疫力がなくなったのか、今回の風邪症状が喘息とは思いもよらず。
それでも、病院で「小児ぜんそくではありましたけど、喘息ではありません!」と言うと、「小児ぜんそくだったのなら、今も喘息です!」と一蹴され。そうか、喘息というのは治りはしないものなのか。。。。
どうやら、色々なきっかけでいつでも再燃というか再発するものなのですね。
おかげで、思わぬ休養を与えられました。
しばらく静かに自分と向き合う時間になりそうです。
「いま一番やりたいことをやればいいよ。」
と、夫が言ってくれたそのひと言は、とても大きなヒントになりました。
どれもみんな大好きで、どれもみんなやりたいことには違いない。
でも、「いま一番やりたいこと」と言ったら何か。
それを筆頭にして、他の大切なことはまた今ではない別の時に時を譲ればきっといいのだ。
母の側でできることをしたい
夫のアーティスト活動を支えたい
いまこの二つを一番にして、どうやって仕事のスタイルとペースを組み替えられるか。
じっくり休息の中で探してみたいと思います。
そのためにも、忙しさで鈍った五感をもう一度蘇らせよう。
美しいものに触れる時間が、もっともっと必要なんだ、と今日は改めて感じた日。
紅葉を眺めよう。
空を見よう。
花を飾ろう。
音楽を酔いしれるほど埋もれて聴こう。
美しいことばに出会おう。
写真は、お隣の松村さんの奥様手作りのパンプキンケーキ。
声を出せない私の味覚は、喋っていた数日前よりずっと冴えていて、このケーキのやさしい甘さと触感にうれし涙が出ました・・・。松村さん、これならお店に売れますよ。
ハロウィンの日も耳鼻科の先生の不愉快な言葉に落ち込んだりして、がっかり帰宅しましたが、誰にもあげず、夫婦二人で味わってみんな食べてしまいました!!こんなに美味しいケーキ、松村さん!ご馳走さまでした〜!!
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